事業案内

トラジャ サパン

トラジャ・サパンの栽培環境

スラウェシ島のタナトラジャ地区で栽培されるコーヒーです。
その中でも最も標高の高いサパン地区で栽培されているコーヒー豆です。
約2000m級の標高の中で育つトラジャ・サパンは、高標高のため、一年を通して気温の寒暖が激しく、雨期には多量の雨が降り注ぎ、水はけのよい良質の土で育てられます。
しかし、生産量が少ないため、非常に貴重なコーヒー豆として扱われ、トラジャコーヒーの中で最高級の位置づけになっています。

トラジャ・サパンの味わい

トラジャ・サパンは、コーヒーチェリーの果肉部分が非常に赤く甘味があり、高地産特有の豊かな香りと濃厚なコク、そして苦味と酸味のバランスがよくキレがあり、絶妙な奥深さがあります。

トラジャコーヒーの歴史

第二次世界大戦前当時、インドネシアはオランダの植民地であったため、トラジャコーヒーはヨーロッパの王侯貴族用のコーヒーとして栽培されていました。
しかし、対二次世界大戦後、インドネシアは独立戦争を経て見事独立を果たしたが、トラジャコーヒーを栽培していたオランダ人達はスラウェシ島を離れていってしまい、栽培技術を教えられていなかった現地の人達には農園を維持することができず、トラジャコーヒーは幻のコーヒーと呼ばれるようになりました。
しかし1970年代になって日本の大手コーヒー会社によって農園の再生が試みられ、しだいに生産が回復してかなりの量が輸出できるようになりました。

トラジャに住むトラジャ族とは

トラジャ族とはマレー系先住民族で、総人口は65万人います。
インドネシアは世界最大のイスラム教徒(ムスリム)を抱える国だが、トラジャ族の主な宗教はキリスト教である。
トラジャという単語は、ブギス族の言語で『高地の人々』を意味します。

トラジャの文化

トンコナン

トラジャ トンコナン

トンコナンとは、トラジャ族が代々受け継いだ伝統的な家屋です。トンコナンという語源はトラジャ語で『座る』という意味(トンコン)が由来しています。
杭の上に建つ高床式で、竹で作られた湾曲して弓のような形をした巨大な屋根が特徴です。 

木彫り細工

トラジャ 木彫り細工

トラジャ語は文字を持たず、音声のみの言語です。そのため、こうした木彫り細工を文字代わりに使用したと言われています。

世界的に有名なトラジャの葬式

トラジャ 葬式

トラジャ地区の人々は死に対する考え方に独自せいがあり、『死ぬために生きている』と考えられています。
死を突然起こった断絶的な事とは考えず、魂の地へ旅立つ一環と受け継がれています。
葬送儀式は合計2回行われ、故人は1回目の葬儀が終わると正式に亡くなっとみなされ、2回目儀式までは、魂の地へ旅立つ待ち時間と考えられており、遺体を保存するために様々な加工をし、2回目の儀式まで生前と同じように家族と共に過ごします。
そして、2回目の儀式が収穫期に行われます。2回目の儀式を第二祭宴と呼ばれ、伝統的な悲嘆を表す舞踊や音楽が披露され、水牛を生贄として捧げ、儀式が終わると、遺体をあの世で必要なものと一緒に棺桶の中に収められ、3種類の場所のどれかに安置されます。3種類の場所とは、石の断崖に掘られた室、石質層の洞窟、断崖に吊るされるかである。
葬儀は数週間から数ヶ月、長い時には数年にわたって行われる事もあります。 

 まとめ

コーヒー豆の栽培環境、トラジャコーヒーの歴史、一風変わった文化など、トラジャ・サパンには様々な事柄が込められています。
日本人があまり踏み込む事のない地域でもあり、インドネシアの中でも独自の文化を持つトラジャの人々、そんな貴重なコーヒー豆を一度味わってみてはいかがでしょうか?。 

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