太陽の光をたっぷりと浴び、まるまると太ったタバコ葉
フィオニーはインドネシアのタバコ葉の中でも上質な、『ベスキ』『クラテン』『テマングン』の葉を使用し、一本ずつ手作業で製造されています。
収穫されたタバコ葉は、生産農家の倉庫で一年間熟成され、その後インドネシア各地のタバコ工場や輸出業者のもとへ出荷されます。
STEP 1 給湿
工場に到着したタバコ葉を、綺麗な水で給湿し、その後一晩空気乾燥させる。
こうすることによってタバコ葉が柔らかくなり、タバコ葉から茎を取り除く作業を容易にし、またタバコ葉のダメージを軽減することができます。
その後、タバコ葉はラッパー、バインダー、フィラーとその使用目的によって分類されます。 (ラッパー用のタバコ葉は茎を中心とした、左右の二種類に分けられます)
STEP 2 フィラーの茎を取り除く
フィラーとは葉巻の中心になるタバコ葉のことです。
葉巻の”核”となり味わいの大きな要素となります。
給湿処理後、フィラーから茎を取り除きます。フィラーの茎除去には2つの方法があります。
1. ショートファイラー : 機械による茎の除去
2. ロングファイラー : 手作業による茎の除去
茎を取り除かれたフィラーは、その後、製造する葉巻のそれぞれの風味に合わせてブレンドされます。
STEP 3 ラッパー・バインダーのカッティング
バインダーとは束ねたフィラーをまとめる役割をもつタバコ葉のことです。
バインダーは、製造する葉巻の大きさに合わせて、ブレードの付いた特殊なテーブルの上で切断され、大きさが揃えられます。
バインダーカット後の余分な切りくずはフィラーとして利用されます。
ラッパーとは葉巻の一番外側に巻かれるタバコ葉のことで、葉巻を装飾する役割があります。
ラッパー用のタバコ葉も、バインダーと同様に特殊なテーブルの上でカットされます。
通常、葉巻を一本製造にするにあたり、ラッパー用のタバコ葉の左右どちらか半分を使用します。
かなり大きな葉巻を製造する場合は、タバコ葉一枚全体を使用して巻き上げます。
STEP 4 葉巻を形作る
バンチとは、フィラーとバインダーで構成される葉巻の最初の形です。
製造される葉巻の基本形になります。
バンチは機械、もしくは手作業で作られますが、大きなサイズの葉巻はすべて手作業で作られます。
STEP 5 葉巻を巻く
すべての葉巻は手作業によって巻き上げられます。
しっかりと形づけられたバンチは、ラッパー用のタバコ葉によって綺麗にドレスアップされます。
通常、葉巻工員たちはラッパー用のタバコ葉の右側、左側いずれかを自身の専門としてラッパーを巻く作業を行うのですが、 熟練の葉巻職人になると左右の専門性はなくなり、両方を巻くことが許されます。
STEP 6 バキューム処理
葉巻をカートに載せ、大きな筒状のバキュームタンクへ運び、真空処理を行います。
これによりタバコビートルや、タバコモスなどの害虫やその卵を駆除することができます。
この行程は最低二時間行われ、これが害虫駆除のファーストステップになります。
STEP 7 長さの調整と分類
バキューム処理後、すべての葉巻は各製品の規格の長さに応じて切断され整えられます。
その後、使用されたラッパーの右側、左側によって大きく二種類に分けられ、さらにラッパーの色合いに基づいて分類されていきます。
STEP 8 冷凍処理
葉巻を透明なフィルムで包み、室温マイナス20℃の冷凍室へ運び、その中で2時間保管します。
この行程は2回行われます。
こうする事により、葉巻の中に潜む害虫とその卵を駆除することができます。
これが害虫駆除のセカンドステップになります。
STEP 9 リラクゼーション
長い行程をへて、最後に葉巻は専用の保管室へ運ばれ、そこで出荷までつかの間の眠りにつきます。
FINAL STEP
完成された葉巻は一本ずつ丁寧にパッキングされ、インドネシア国内、海外に向けて出荷されます。