以前 インドネシアにあるタバコ研究所を訪問しました でご紹介した、タバコ研究所と同じ企業が運営している、葉タバコの仕分け・発酵作業をしている倉庫を視察いたしました。
葉タバコの仕分け作業
前回ご紹介した ジャワ島のタバコ農園を視察しました(ジャワ葉) などのタバコ農園から運ばれた葉タバコをここで仕分けしていきます。
所々にいる緑色の服を着た人は、それぞれ仕分け作業をしているグループのスーパーバイザーです。
このように、一枚一枚手作業で仕分けしています。
色合いや大きさなどで葉タバコを分類していきます。
選別所には、扇型のカラフルな板が所どころに置かれています。
このカラフルな板で葉タバコの大きさを測ります。
板に書かれた番号を参考にして葉タバコを分けていきます。
葉タバコの中心部分が少し滲んでいるように見えます。
この滲みは葉タバコに含まれるオイルだそうです。
このオイルの過多で味わいが変わるとのこと。
また、上記の写真のように破れている葉タバコも、色合いや大きさによって細かくグループ分けします。
色合い、油分、大きさなどで仕分けられた葉タバコを、それぞれ竹の担架に並べていきます。
仕分けた葉タバコを発酵倉庫へ運びます。
葉タバコの発酵
運ばれた葉タバコを発酵させます。
仕分けられた葉タバコをこのように積み上げていきます。
このように、葉タバコの束を一つ一つ、バランスが崩れないよう丁寧に積み上げていきます。
これだけ積み上がると圧巻です。
一つ一つの束はこのようにまとめられています。
色合いや大きさ、油分過多などで仕分けられた葉タバコを、
発酵倉庫でそれぞれの種類ごとに分け、積み上げます。
積み上げられた葉タバコの間に竹の筒がはめ込まれています。
これは、竹筒の中に温度計を差し込み、積み上げられた葉タバコの内部温度を測るためです。
温度を測りながら、葉タバコの発酵の進み具合を見定めます。
ここで熟成された葉タバコは、国内だけでなく世界中に輸出されます。
そして、それぞれの国でたばこ製品に加工され皆様のお手元に届くのです。
ローカル用の葉巻を製造しているところも視察しました
ローカル用の葉巻を作っている部屋です。
こちらはショートフィラーの葉巻を作っているところです。
まず最初に細かく刻んだ葉タバコの重さを測ります。
均一に測った葉タバコをバインダーに乗せていきます。
一本一本、丁寧に形を整えながら巻いていきます。
巻き終えた葉巻をこのようにまとめていきます。
次に箱詰めしていきます。
そして最後にラッピングして完成です。
製造する葉巻のラッパーの規格見本です。
このように規格見本を元にラッパー用の葉タバコをカットするのですね。
それぞれの葉巻は葉タバコの種類や色で分けられています。
ローカル用の葉タバコ葉を使用したプレミアムシガーを試喫しました
こちらはロングフィラーの葉巻です。
このように葉タバコの配合率を色々と変えてみて、試作品を作っていきます。
しっかりとしたボディと深いコク、甘酸っぱい味わいが感じられました。
試作品なのでラッパーの仕上がりはちょっと荒いですが、
味わいや香りは十分に確認できました。
最近はヨーロッパやアメリカだけでなく、
中国や東南アジアの国々への葉巻の輸出が盛んに行われています。
上質な葉タバコとそれを巻く腕のいい葉巻職人さん。
インドネシア産の葉巻はまだまだ需要が伸びそうです。