インドネシアのジャワ島で栽培されている『ジャワ葉』の農園のへ視察に行きました。
この辺りの地域は、タバコ葉の生産が国内でもトップクラスに盛んで、インドネシア国内だけでなく世界各国に輸出される、高品質なタバコを栽培しています。
今回視察した時期は4月上旬なので、畑を耕す段階から苗を植える時期にあたります。
タバコの苗を植える準備段階のタバコ農園の様子
ヤシの木の間から見える広大なタバコ畑。
これらの全てがタバコを栽培する一つの農園です。
農家の人たちが作業をしています。
苗を植えているのかと思ったのですが、担当の人に聞いてみると、
今は畑を耕している状態とのことです。
???
この広大な畑を機械も使わずに耕しているのが信じられませんでしたが、目を凝らして見ると、確かに鍬を持って作業していました。
機械を使って畑を耕す農園もあるそうのなのですが、全て手作業で農園を管理しているところがほとんどだそうです。
コーヒー、タバコ、カカオ、サトウキビ、ゴム、紅茶の農産物で有名なインドネシアですが、
まだまだ農耕機械の普及率は低く、農耕から収穫まで大変な作業になります。
土は少し水分を多く含んで塊になっていました。粘りがあって黒っぽく力強い土です。
畑の外側には灌漑がされていました。
この水路に水を流すことで、これから迎える乾季でも、タバコに十分な水分を行き渡らすことができます。
次はシェードグロウンを栽培する農園です
日陰栽培(シェードグロウン)農園へ続く水路の橋です。
長い竹を組み合わせていき、
このように畑をまたぐ形で、二本の竹を立てかけていきます。
そしてこの竹の上に、畑全体を覆うようにして、薄く小さな穴の空いた白いビニールシートを掛け、その下でシェードグロウンタバコを栽培します。
昔はモスリンと呼ばれる木綿の薄地でタバコ畑覆っていたそうですが、
現在は薄く通気性に優れた白い農作業用ビニールシートを使用しているようです。
※今回はシートを掛ける前の段階でしたので、申し訳ございませんが写真がありません。
タバコ葉を乾燥させる竹小屋
収穫したタバコ葉をこちらの竹小屋で乾燥させます。
反対側このようになっています。
屋根・壁・骨組みまで全て竹で作ることによって、風通しが非常に良くなります。
中に入ると、とても涼しく風通しが良いのがわかります。
この竹の柱にタバコ葉をかけて乾燥させます。
こちらは、タバコの苗を植える際に使用する肥料です。
小屋の壁には、直射日光を遮るシートが張られています。
タバコの苗を作っている農園
最後に、タバコの苗を栽培している畑です。
残念ながら、こちらのタバコ畑の管理人と連絡が取れなかったため、農地に入ることができませんでした。
タバコ農園までの道のりは長いです
今回ご紹介したタバコ農園がある地域は、とても自然豊かで、タバコを栽培するのに最適な環境が整っています。
ご紹介したようなタバコ農園が郊外に数多く点在しており、代々受け継がれている技術や製法で作られるタバコは、味わいも豊かで非常に高品質です。
葉タバコの熟成方法や保存など、とてもしっかり管理されています。
前回ご紹介した『タバコ研究所』もこの地域にあります。
バイオリンの工場からこちらのタバコ農園まで電車での移動だったのですが、移動時間が片道13時間の長旅で、なかなか骨を折りました。